都心のビル1フロアーを改装し透析クリニックを開業するにあたり、輻射冷暖房パネルを導入いただきました。10床と7床の透析ルームがあり、今回は10床の部屋に10台導入し7床の部屋は配管のみ施工しました。
輻射冷暖房パネルの冷温水を流す配管は、壁及び天井に配管しました。結露防止のための保温材は、細心の注意を図り隙間が無いよう設置しました。
パネル本体は、ベッドに横になると頭上になる位置のカウンター上部に設置しました。カウンター内部は、透析用の配管スペースです。そのカウンター内部にパネルから流れた結露水をドレン配管を設け、外部に排出しています。また、一台のパネルは、パーテーション形式で設置しました。
試運転時に、サーモカメラでパネルを撮影しました。写真中の右のパネルが熱源機から一番遠いパネルですが、全パネル均一に冷えていることが分かります。院長様のお話では、週3回・1回4~5時間かかる透析で、エアコンから出る風を嫌われる患者様が風のない輻射冷暖房で、透析にかかる時間を快適に過ごしていただきたいという思いから導入を決定したそうです。またエアコンではベッドの場所によって体感温度に差があるため特定のベッドに人気が集中する傾向がありますが、室内環境に差が出にくい輻射パネル。
導入によって稼働の均一化も期待できます。